使える認知心理学

認知心理学は、人間の思考、記憶、知覚などの働きを研究する学問。その心理メカニズムは、勉強・仕事・恋愛など、あらゆる分野で応用可能。この記事では、日常で使える認知心理学をご紹介!
認知心理学の用語集
● 記憶 (↓)
● 知覚、注意 (↓)
● 情動、感情 (↓)
● バイアス (↓)

記憶
● 初頭効果
最初に提示された情報は、後に出された情報よりも記憶されやすい。
● リーセンシー効果
最後に提示された情報は、前に出された情報よりも記憶されやすい。
● マジカルナンバー7
人が一度に覚えられる情報の数。平均して7つ(±2)が限界だとされている。
● チャンク化
情報を小さなまとまり(チャンク)に分割して記憶する方法。小さなまとまり方が記憶しやすくなる。
● イメージ記憶
記憶内容を具体的なイメージに変換することで記憶を強化する効果。抽象的な情報よりも具体的なイメージの方が記憶しやすい。
● ストーリー記憶
記憶内容を物語に変換することで記憶を強化する効果。ストーリー形式の情報の方が、記憶しやすく思い出しやすい。
● 間隔反復
忘れる前に復習することで記憶を強化する勉強法。繰り返し復習することで脳内の神経回路が強化さ、長期記憶になる。
● 記憶の歪曲
記憶が変化したり、誤って想起されたりする現象。記憶は、自分が思っているほど正確じゃない。
● 記憶の三段階モデル
記憶のメカニズムを符号化・貯蔵・検索の3つに分けて説明したモデル。
● 符号化特定性原理
「覚える時」と「思い出す時」の状況が一致しているほど、記憶は蘇りやすくなる。記憶の三段階モデルに基づく理論。
● 反復効果
情報を繰り返し提示することで、記憶の定着を高める効果。
● 認知スキーマ
過去の経験や知識から形成される、世界に対する理解や解釈の枠組み。新しい情報を処理したり、判断を下すときに活かされる。
● マインドマップ
中心にテーマを置き、そこから関連する言葉を放射状に書き出すことで情報を整理し、創造性を高める思考ツール。
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知覚、注意
● アンカリング効果
最初に提示された数値が基準点となり、その後の判断に影響を与える。初頭効果は「印象・評価」アンカリング効果は「数値」
● フレーミング効果
情報に意図的な「枠組み」を設定することで、受信者の意思決定に影響を与える。「これをやれば儲かる」とか「やらないのは損」とか。
● リフレーミング効果
情報に対する既存の枠組みを「別視点」からとらえ直し、より良い意思決定に活かす。失敗をネガティブ体験にするか「成長の機会」と考えるか。
● プライミング効果
先行する刺激(プライマー)が、その後の刺激(ターゲット)の処理に影響を与える。例:暴力に関するニュースを聞いた後は人が攻撃的に見えてしまう。
● コントラスト効果
あるモノを別のモノと比較することで、その印象が実際よりも大きく変化する心理メカニズム。
● デコイ効果
選択肢の中に、明らかに劣ったものを混ぜることで、他の選択肢の選好度を高める。コスパの悪い商品を混ぜることで、コスパのいい商品を買わせる。
● ゴルディロックス効果
商品やサービスを上中下の3段階の価格で提示すると、顧客は真ん中の価格の商品を選びやすくなる。
● デフォルト効果
選択肢から何も選んでいない状態をデフォルトと呼び、そのデフォルト状態が人の判断や行動に大きな影響を与える心理現象。
● プラセボ効果
プラセボ(偽薬)を服用すると、なぜか症状が改善する現象。例:医者から「効果が強い」と言われた薬を服用すると、同じ薬でも普段より効きが良くなる。
● サブリミナル効果
意識レベルでは認識できない短い時間や弱い刺激で、人の潜在意識に働きかけ、行動や感情に変化をもたらす。聴覚限界以下の音量で流される音声など。
● ストループ効果
文字の意味と文字色が矛盾している場合、読む速度が遅くなる。例えば「赤」という単語が青色で書かれていると読解が遅れる。
● シャルパンティエ効果
同じ重さのものでも、体積が小さい方が重く感じられる。例えば、1kgの綿と1kgの鉄球を比べると鉄球の方が重く感じる。
● カラーバス効果
ある特定の色を意識すると、その色に関する情報が自然と目に留まりやすくなる心理現象。
● カクテルパーティ効果
騒がしい場所でも、自分の名前や興味のある話題は自然と聞き取ることができる現象。騒がしいパーティー会場でも、興味のある話題なら聞き取れる。
● クレショフ効果
無関係な映像同士が意味的に繋がって見えてしまう心理現象。スープの後に無表情の顔を映すと、スープを美味しそうに食べているように見える。
● 暗示効果
言葉や合図などで、他者の思考や行動を無意識のうちに誘導するテクニック。
● 選択的注意
限られた情報だけに集中し、他の情報を無視する脳のフィルター機能。人間の限られた注意リソースを有効活用するために重要。
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情動、感情
● ギャップ効果
期待と現実のギャップ(差)が大きいほど、強く印象に残る。人は予想外のことや想像を超えることに驚き、興味を引かれる。
● エンダウメント効果
自分が所有しているものを、手放したくないと感じる心理。自分の家や車は、他人が下す評価よりも高く見積もってしまう。保有効果とも。
● 文脈効果
ある情報に対する人の反応は、文脈によって変化する。同じ言葉でも、使われる場所や状況によって解釈が異なる。
● コンコルド効果
すでに多額の投資をしているプロジェクトや事業は、損失が確実であっても中止することができなくなる。
● 両面提示の法則
あるモノや情報について「良い面」と「悪い面」の両方を伝えることで説得力が増すという心理メカニズム。
● ツァイガルニック効果
未完了のタスクは、完了したものよりも記憶に残りやすい。何かをやり残した状態の方が、脳に強く印象づけられる。
● スリーパー効果
情報源の信頼性とは関係なく、時間経過によりメッセージの説得力が増す心理現象。ただの噂話でも時間が経つにつれて真実だと信じ始める。
● ラベリング
言葉により物事や人にラベルを貼り、意味づけを行う心理学テクニック。
● 自己肯定感
自分自身を価値ある存在として肯定する気持ち。自己肯定感の高い人は、自信を持ち主体的に行動することができる。
● ポジティブ思考
困難な状況でも希望を持つ、失敗を学びの機会と考える、物事の良い面に注目する思考法。ネガティブ思考はその逆。
● 楽観主義
物事は最終的に良い方向に進むと信じる性格。未来に対して希望を持つ、困難な状況でも諦めない。悲観主義はその逆。
● セルフマネジメント
自分の感情や行動をコントロールし、目標達成に向けてマネジメントする能力。時間管理、ストレス管理、モチベーション維持に。
●メンタルトレーニング
精神的な強さを鍛え、パフォーマンス向上を目指すトレーニング。集中力、創造力、自己肯定感などを高める。
● メタ認知
自分の思考や感情を客観的に認識して制御する能力。自分自身を俯瞰するような視点を持つこと。
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バイアス
● 認知バイアス
人は情報を処理する際に、無意識に偏った見方をする。ある情報を受け取ったとき、自分の考えや経験に基づいて判断してしまう。
● 一貫性バイアス
一度決めたことや信じたことを変えず、意見や行動を一貫させようとする。
● 親和性バイアス
自分と似た人やグループを好む。自分と共通点がある人を好きになりやすい。
● 反復バイアス
同じ情報を何度も見たり聞いたりすると、その情報に対する信頼感が高まる。
● 生存バイアス
成功例や生き残ったものだけを見て、失敗例や淘汰を考えず判断してしまう。
● 後知恵バイアス
物事が起こった後に、最初からその結果が予測可能だったかのように考える。
● 帰属バイアス
成功や失敗を、個人の特性や能力に過度に帰属させてしまう。その他、バイアス一覧は認知バイアスをクリックしてね。
● 代表性ヒューリスティック
情報処理を簡単にするため、対象の代表例や先入観に基づき判断する。
● 利用可能性ヒューリスティック
ある事柄が起こる可能性を、その事柄の「思い出しやすさ」で判断する。
● 認知の歪み
思考のクセによって生じる、不合理で主観的な思考パターン。過去の経験や信念に基づき、情報を歪めて解釈してしまう。
● 感情的推論(認知の歪み)
他人の感情や意図を推測する。例:友達の涙を見て、何か悲しいことがあったと推測する。上司が怒鳴るのを見て、自分に腹を立てていると思ってしまう。
● 過度な一般化(認知の歪み)
部分的な情報から、全体を判断する。例:一度の失敗で、自分は何もできないと諦める。一人に嫌われただけで、自分は誰からも愛されないと思ってしまう。
● べき思考(認知の歪み)
「〜すべきだ/すべきではない」といった極端な思考パターン。完璧主義、自己否定、二元論(良い悪い/白か黒か)に陥りやすい。
● カタストロフィーレン(認知の歪み)
ドイツ語で「過剰な心配」という意味。大げさに考える、心配しすぎる、被害妄想の類。不安症やうつ病などの精神疾患の症状として現れることがある。
(本文終わり)
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記憶、知覚、思考、バイアス etc.
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